中学生は部活動や学校生活・学校外活動など平日も週末も忙しいものです。
学校の勉強をちゃんとしないといけないし、テスト前はテスト対策をやらなければいけませんが、意外とその時間を確保できなかったり思ったような学力の成長ができていない生徒も多いのではないかと思います。
学力を定着させたり伸ばしていくためにはもちろん勉強をすることが必要ですが、忙しい中でも効果的に学ぶことができる計画的な取り組みをすることで中学校生活全体を盛り上げていきましょう。
学力を伸ばすために必要な事として、「自律・自立学習」「学習計画」をポイントに考えていきたいと思います。
「自律・自立学習」を身につけよう
自律・自立学習ができている中学生は学力が高くなる傾向があると思います。
学校から宿題や課題がが提出されていると思いますので基本的に毎日家庭学習をすると思いますが、宿題であっても宿題以外であっても自律学習・自立学習をする習慣が身についていることが学力を伸ばすキーポイントです。
では、自律学習・自立学習というのはどういったことを指すのでしょうか。
広範的に考えれば「自分で立てた計画に従って自分の力で学習をすること」といったところでしょう。
他者に頼るというよりも、自らの意思で自分の事は自分でやるという習慣は普段の生活習慣にも反映されますし、勉強面だけではなく人間的な成長にも欠かすことができないことだと思います。
自分で決めたことはしっかりと自分の力で取り組んでいく習慣をつくることで、積極的に勉強に取り組む姿勢や自律学習・自立学習が身についていくと思います。
「学習計画」を立ててやるべきことをやる!
部活動などで忙しいからこそ計画を立てて勉強をすることが大切になります。
そこで学習計画を立てるうえで考慮しておきたいことを考えてみましょう。自分の生活スタイルや目標に合わせた計画を立てて効率よく家庭学習を進めていくためにも、負担が掛かりすぎない計画を立てていこう。
目標とやることリスト
まずは自分の目標設定をすること。
どんな目標でも構いません。「テストで前回よりも点数を上げたい」「志望校に合格をしたい」など目標を設定することでやるべきことをリストにしていきます。
逆にいえば目標がなければ計画を立てようもありません。
例えばテストで前回よりも得点を取りたいと目標を設定したとしましょう。前回のテスト勉強のときにやった対策でどこを直していけばいいのか、次はどういった対策をしていくべきかを考えることでやるべき対策を明確にしていくことができます。
「数学の点数が低かったから今回はドリルの回数を増やそう」「英文の読みを毎日必ずやる」というようにリストをつくるとスムーズに計画を立てやすくなります。
長期→中期→短期の落とし込み学習計画
例えば「志望校に合格をしたい」という目標を立てたとしましょう。
その目標に向かって勉強の計画を立てていきたいのですが、漠然とし過ぎてどのような学習をしていけばいいのかなかなか明確にすることが難しい。そこで長期→中期→短期というように目標ややるべきことを落とし込んでいくことで効果的な学習計画を立てることができます。
「長期」
・志望校に合格をしたい
「中期」
・定期テストで目標点を獲得する
「短期」
・毎日の授業理解を確実に進めていく
短期に落とし込んでいくことでやるべきことが明確になってきます。
無理をしすぎない学習計画
学習計画を立てる際にやることを詰め込み過ぎてしまうと、せっかくの計画に押しつぶされてしまって学習意欲・モチベーションの減退となるだけでなく、生活リズムが崩れてしまうこともあります。
部活動で忙しいと自宅に帰ってから寝るまでの時間はそれほど多くありませんので、食事やお風呂など帰ってきてから寝るまでの時間を有効的に学習に割り当てなければいけません。
実行に不安がある計画を立てるのではなく、まずはできる範囲から計画を立てていくようにしましょう。実際に取り組んで徐々に時間や範囲を増やしたりするなど対応をしていけばいいので、それぞれの生活環境に応じた学びができるようにしよう。
都度、計画を見直し改善
一度立てた計画を必ずしもずっと続けていかなければいけないわけではありません。
計画を立ててもなかなか思い通りには進まないものです。また生活環境や学校生活も一定ではありませんので都度計画を振り返って見直していくようにしてください。
無理があれば計画を見直し改善していくことを繰り返すことで良質な計画になりますし、効果がなかったことなどを削ぎ落していくことで効果的な学習計画が出来上がります。
目標に向かって確かな学力の成長ができるように、学習計画を大切にして家庭学習を充実させていきましょう。