中学生になると児童から生徒と呼ばれるようになり、考え方も大人に少しずつ近づきながら多様性も伸びていきます。
将来の夢やなりたい職業なども具体化してきますし、これから社会に出ていくための土台をつくっていきたいのが中学生だと思います。
社会はどんどん変化のスピードが上がり、環境に対応していくことがこれからの時代は求められる力。
2020年度には新学習指導要領のなかでは、主体的な学びや知識の活用力、自ら考えて判断し表現をする力などが盛り込まれており、知識や技能をどのように生かして何ができるようになるのかなど、これから先の生きていく力を育成していく教育になります。
社会に出ても役立てていくことができる、これからの中学生が身につけていきたい力を少し考えてみましょう。
中学生が身につけたい「学び続ける力」
これから高校進学、大学、就職と人生を歩んでいく中学生。
中学生に求められているのはこれからの人生の基盤であり、学び続けていく力を身につけていくこと。
学生が終われば学ぶことも終わりではなく、社会に出ても学び続けていくことこそがこれからの社会で求められている力。学生のときに学んだことが社会でそのまま通用するとは限りません。常に学び続けていく姿勢、自分一人で問題を解決する力はもちろんですが、他者と協力しながら問題解決をしたり何をしたいのかを考えて学び続けていく力がとても必要な事なのです。
基礎力・基本力の定着
まずは何をするにしても基本力・基礎力の定着は欠かせません。
基礎を疎かにすることはが苦慮奥の伸びにも影響をしますし、何よりも発展的・応用的な問題への対応もできなくなります。
何事も基礎が基本であり、その基礎を組み合わせたり活用することでさらなる課題に挑んでいくことができるようになるのです。
他者との協力で問題解決をする場合最低限の知識や技能が必要になりますし、1人ではなかなか解決できない問題に出会うことが多い社会で基礎力があることがとても重要になってきます。
常に正しい基礎・知識・技能を身につけることを目指した姿勢や取り組みをしていくように心がけていきましょう。
様々な事に適応・対応する力
中学生になると活動の幅も広がりますし、勉強面においても部活動や生徒会活動においても、自分で考えて主体的に取り組んでいくことが求められるようになってきます。
ある意味で自分軸で物事を考えていく力や自分なりの価値観なども必要になってきます。
チャレンジをして失敗して学ぶこともあれば、自分の判断が間違えている体験をすることもあるでしょう。
一方で自分以外の人と協力すること、タイプの違う人を含めて様々な人と活動していくことができる力なども求められます。
自分軸を持ちながら多様性も必要になってくるのです。
自分とは違う考え方や価値観に出会った時に積極的に吸収しようとする姿勢、多様な意見を組み合わせたり判断して正しい答えを引き出していく力、そういった様々な事に適応・対応することができる力の基礎を試行錯誤しながら伸ばしてみましょう。
「なぜ?」を調べるクセ
勉強をしていても、日々の生活のなかでも、「なぜ?」「どうして?」に出会うことが多くなる中学生。
例えばテレビからニュースが流れてきたときに、「どうしてだろう?」「なぜなんだろう?」という問いを見つけ、それを自分で調べていくことが学びの幅・人間的な幅を広げていくことにつながります。
強い興味のあるジャンルや分野では比較的やりやすいので、まずは自分が好きな領域の題材を中心になんでも調べる癖を身につけておきましょう。
ひとつのニュースでもその背景や遍歴などを知ることで、同じニュースでも見方が変わったり自分なりの考え方ができるようになります。
得意なものや目的意識
徐々に得意・不得意が出てきますが、自分が自信をもって得意だと言えるものを見つけていきましょう。
決して焦ることはありません。
勉強を進めていくことで自分は何が得意なのか、部活動や日々の生活の中から何をしているときが集中して取り組んでいくことができるのか、自分が将来どういった人になりたいのかということも含めて考えてみましょう。
また、目的意識を持った行動ができる力も必要。
目的意識を持つことで積極的に問題に関わることができたり、深く知識や技能を習得することができるようになります。
中学生のうちにこういった姿勢で様々な事に向き合う姿勢をつくることで、これから将来に必ず自分の経験として大きな財産となるはずです。
変化のある社会で生きていく力
一言でいってしまえば、教育は「生きていく力」を身につけていくこと。
もちろん専門性の高い領域や新しいことを発見したり未知の領域に挑戦していく為の教育もあると思いますが、それも含めて自分がどんな人生を歩んでいくのか、将来にわたって活用していくための力を身につけていくことが教育なのではないでしょうか。
その過程において中学生は精神的・身体的な面も含めて大人への基盤をつくっていく年代。
中学校で身につけておいた力や経験は、必ず将来自分を支えてくれる力・土台となってくれるはずです。
学ぶ目的はそれぞれ違っても、変化のある社会の中でしっかりと生きていく力を身につけていけるように、先を見据えた学びや教育を進めていきましょう。
学ぶことや経験をすることで、アイデアが豊富になったり視点を変えて考えることができたり、自分の人生の土台をつくっていこう。
人それぞれ長所もあれば短所もあります。コミュニケーション能力が高い人もいれば冗談が上手な人もいますね。学ぶだけでなく中学校生活全体を通して多様な経験をし、認め合い・分かち合うことなできるような人間性を育てていきたいですね。